わたしって献血できるの?「献血の条件」をわかりやすく徹底紹介!

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献血って、条件があるの?

献血できない人っているの?

現代日本では、輸血用の血液が足りていない状況が続いています。

白血病、がんで手術、あらゆる病気や怪我に輸血が必要となります。

自分の意志があればできる貴重なボランティア、それが献血です。

でも、自分の血をとられるのだからこわいし、そもそも【献血できる人の条件】に当てはまらない可能性もある。

今回の記事では、献血についての概要と、あなたが献血できるのかどうか?について紹介します。

献血の条件や、どんな感じで行われるのか疑問がある人は、ぜひ参考にしてください。

アルノ

記事を書いているのは、イギリス在住で元看護師、白血病を患った妹のドナーとなった経験のあるアルノです。

目次

全血献血と成分献血のちがいとは?

献血には、【全血献血】【成分献血】の2つのタイプがあります。

どっちにしようか迷う!

そんな人が多いと思います。わたしもそうでした。

簡単にまとめてみます。

全血献血(ぜんけつけんけつ)とは?

一般にイメージされる献血がコレ。

腕から採血用の注射針をさし、ながれる血を採取する方法です。

献血の種類は、自分で決めます。必要な献血の種類や体重や体調などから献血ルームでおすすめされることもあります。迷ったら相談を

成分献血(せいぶんけんけつ)とは?

血小板成分献血血漿(けっしょう)成分献血の2つのタイプがあります。

どちらも成分採血装置という特殊な機器を使い、血漿・血小版の成分だけを採血し、赤血球は再び体内に戻す方法です。

赤血球は、体内で回復に時間がかかることから【体への負担が少ない献血】と言われています。

どちらも、献血する人からすると【腕に注射され採血される】という同じイメージ。

違う点は、献血にかかる時間です!

全血献血: 10~15分ほど
成分献血: 採血量に応じて40~90分ほど

献血できるのか?年齢をチェックしよう!

まず自分の年齢から できる献血のタイプをチェックします。

アルノ

男女ともに、原則として16歳から69歳までの献血が可能です。

16歳~69歳なら

献血タイプ体重条件
全血献血(200ml)男子45Kg以上、女子40kg以上

17歳~69歳なら

16歳からの全血献血200mlに追加して、17歳以上の男性で体重50Kg以上のひとは、以下の献血が可能になります。

献血タイプ体重条件
全血献血(400ml)男子50Kg以上

18歳~69歳なら

上記とあわせて次の献血タイプが可能になります。

献血タイプ体重条件
全血献血(400ml)女子50Kg以上
血漿成分献血男子45Kg以上、女子40kg以上
血小板成分献血男子45Kg以上、女子40kg以上
アルノ

女性が血小板の成分献血ができる年齢は、18歳から54歳までです

献血ができる条件にあっているかチェックしよう

体調がいい・平熱・睡眠がとれている

献血当日に、体調がわるい、または発熱しているときは、献血できません。

風邪の場合は風邪薬をのんでいたらNG、のんでいなければ当日の体調での医師の判断。

2日寝れてない!など過度な睡眠不足の状態も献血にはよくないのです。

ちゃんと食べてる!ちゃんと水分とってる

例えば、極端なダイエット中だったり、さかのぼって2食続けて食事を抜いてるなど。

めまいや気分不良などの副作用がおこりやすくなります。

献血の前には 十分に水分を摂ることも大事です!(水分補給は献血後も必要)

薬を飲んでいない

病気で服薬中の場合、医師に相談する必要があります。

ビタミン剤などのサプリや、胃腸薬、症状がかるい花粉症薬などはOK

糖尿病の場合は、薬の種類や合併症のある・なしによって変わるので医師の判断が必要です。

妊娠中、授乳中ではない

妊娠中であれば、NG。

出産後なら6ヶ月すぎていることが条件です。これは流産の場合でも同じ。

出産後に母乳で授乳中の人は、出産後1年以内は献血できません。

抜歯後3日以内

抜歯後3日すぎていないとNG。

他に歯石をとったときに出血した、などの【歯医者での治療で出血し3日以内】、という場合も献血はできません。

これは、口の中に常在している菌が血中に移行し、菌血症の危険があるためNGとされています

前日に予防接種をうけていない

一番多いのは、インフルエンザの予防接種で心配する人です。

予防接種の種類によって献血できる期間が定めっられています

  • インフルエンザ、日本脳炎、コレラ、A型肝炎、肺炎球菌、百日ぜき、破傷風等の不活化ワクチンおよびトキソイドの接種:接種後24時間は献血NG
  • B型肝炎ワクチンの接種:接種後2週間は献血NG
  • 抗HBs人免疫グロブリンを単独投与またはB型肝炎ワクチンと併用した場合:投与後6カ月は献血NG
  • 狂犬病ワクチン(動物に噛まれた後)の接種:接種後1年間は献血NG
  • おたふくかぜ、風疹、BCGなどの弱毒生ワクチン:接種後4週間は献血NG
  • 天然痘ワクチン:接種後2カ月間は献血NG
  • 破傷風、蛇毒、ガスえそ、ボツリヌスの抗血清の投与:投与後3カ月は献血NG


日本赤十字社HPより引用

予防接種について詳しくは赤十字のサイトで確認を。

最近ピアスの穴をあけてない

くちびる、口の中、舌、鼻などのピアスをしている人は献血できません。

写真の女性は日本での献血NG

医療機関や使い捨てピアッサーで穴をあけた場合は、ピアスの穴をあけてから最低1カ月間は献血できません。細菌などの感染への危険性があるためです。

安全ピンや針など誰かと一緒につかってピアスの穴をあけた場合は、6ヶ月間は献血ができません。これはエイズ、B型肝炎およびC型肝炎などのウイルス感染の危険があるからです。

最近タトゥーいれてない

タトゥーや刺青を入れた場合は最低6ヶ月間は献血できません。

眉やアイラインなどへのアートメイクは医師の判断になります。

ひどい傷がない

傷の状態によって、擦り傷や切り傷などがある場合献血ができないときがあります。

医師の判断です。

プラセンタ注射を受けていない

ヒト由来プラセンタ製剤の注射の場合、安全性が確認されるまでの間は献血NGです

2006年10月~厚生労働省の指示です

動物または人に咬まれてない

ペットや野生の動物に咬まれたときは、傷が治ってから3カ月間は献血できません。

人に咬まれたときは、傷が治ってから6カ月間は献血NG。

こんな病気をしていない

  • 心臓病
  • がん
  • けいれん性の病気
  • 血液疾患
  • ぜんそく
  • 脳卒中等に関する内容

※詳しくは、【日本赤十字社のサイトで確認を!】

最近海外旅行に行ってない・海外くらしをしてない

海外から帰ってきて「帰国日の当日から4週間以内」は献血NG。

これは、ウイルス性の感染症による危険があるためです。

海外生活をした経験のある人は、献血NGになる場合があります。

住んでいた国や時期によっても判断は異なるので、しっかり確認する必要があります。

※【日本赤十字社のサイトで確認を!】

輸血した経験がない

輸血した経験のあるひとは献血NGです。

※自己血輸血はふくみません

臓器移植した経験はない

臓器移植を受けたことがある人の献血はNGです。

エイズ(HIV)の疑いが全くない

輸血からのエイズ感染は、輸血を受ける人の脅威となっています。

これらウイルス感染の初期には「ウィンドウ期」という、感染しているにもかかわらず感染から4週間以内の抗体検査では陰性となってしまう魔の期間が存在しています。

過去6カ月間にこんな経験をした人は献血絶対NGです。献血しないようにしましょう。

不特定の異性または新たな異性との性的接触があった
男性どうしの性的接触があった
麻薬・覚せい剤を使用した
エイズ検査(HIV検査)の結果が陽性だった。(6カ月以前も含む)
上記に該当する人と性的接触をもった

日本赤十字社HPより引用

※最近エイズ検査(HIV検査)目当ての献血が多くなっているとのこと。

説明したとおり、エイズには感染していても検査結果に現れないウィンドウ期があります。

エイズ検査は無料、そして匿名でできる保健所があります。

安全な献血を!

▶住んでいる地域で検索すると、無料で受けられる場所のリストを見ることができます。

肝炎などのウイルス保有者でない

A型肝炎・E型肝炎 :治ってから6ヶ月以内は献血NG

1カ月以内に家族から発症者が出た方は感染の可能性を考え献血NG

慢性B型肝炎・B型・C型肝炎のウィルス保有者:献血NG

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、疑いがない

この病気は、牛の「狂牛病」との関連が指摘される異常プリオンたん白質が原因で、脳がスポンジ状となり知的機能や運動の障害がおこる病です。

現在、輸血での伝播が疑われているため、以下に該当する人は献血NGです。

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)または類縁疾患と診断された
血縁者にCJDまたは類縁疾患と診断された人がいる
ヒト由来成長ホルモンの注射を受けた
角膜移植を受けた
硬膜移植を伴う脳神経外科手術を受けた

日本赤十字社HPより引用

全開の献血の間隔がちゃんとあいているかチェックしよう

献血ができたら、次はこう思います。

次に献血できるのはいつだろう?

献血は、献血してくれる人の健康と安全を守るために、その頻度が決まっています。

頻度の計算方法は、違うタイプの献血をえらぶとすこし複雑になります。

ここでは、原則となる目安を紹介します。

詳しい献血の頻度の一覧表は、「日本赤十字社│献血の間隔表」で確認してください。

全血献血200ml

男女ともに、献血した日と同じ曜日の4週間後に再び献血ができます。

一年の間にできる献血の頻度は、男性が年に最高6回、女性は年に最高4回

全血献血400ml

男性は、献血した日と同じ曜日の12週間後に、女性は18週間後に再び献血ができます。

一年の間にできる献血の頻度は、男性が年に最高3回、女性は年に最高2回

成分献血

男女ともに、献血した日と同じ曜日の2週間後に再び献血ができます。

一年の間にできる献血の頻度は、血小板&血漿成分献血をあわせて年に最高24回

血小板成分献血1回分を2回と換算して計算します

まとめ

以上、「あなたが献血できるのかどうか?」を紹介しました。

今後の日本は少子高齢化の影響を受け、輸血を必要とする高齢者層が増え、献血できる若い世代が減少する輸血用血液の不足が心配されています。

そして、輸血に使われる血液のほとんどを善意の献血に頼っている状態です。

献血された血液は、長期間の保存ができません。(最近の繁殖・血球の変質がある)

エイズや肝炎など輸血を介したウイルス感染のリスクもあります。

白血病の治療に限定していうと、治療の段階で大量の輸血が必要となる場合があります。

また、今後の血液不足や災害に備えるという意味からも、安全で一定量の血液の確保し続けることが必要なのです。

期待されている人工血液については、改良と臨床や安全の確認にもうすこし時間がかりそうです。

いつかは あなたにも必要になる輸血かもしれません。

献血のメリットは…

  • 気分がすっきりする!(という友達がいます)
  • 献血カードやお菓子、飲み物などの特典がある
  • カフェのようにリラックスできる献血ルームがつかえる(全国展開)
  • 少しのボランティアで、他の人の命をすくうことができる
  • 履歴書で献血ボランディアをアピールできる(わたしのことです…)

この記事がきっかけとなり、「献血してみようかな」と思う人がいると嬉しいです。

白血病や病気、怪我で輸血をしている方へは、全国に善意で献血をしている人がいて厳しい条件をクリアしたのちに届いているのだ、優しいパワーのある血液なのだということが伝わると嬉しいです。

献血についてのさらに詳しい情報は、「日本赤十字社HP│献血」で確認してください。

白血病の人の力になりたいと思っている人は、この記事が参考になります。

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