病気を早く治したいなら!?医者との信頼関係を築くために必要な3つのこと

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担当医となにを話していいのかわからない

ドクターと話すのが苦手。。

入院する人には「医師と話をするのが苦手」という人は案外たくさんいます。

しかし、、

病気を治すのは、「医師」です。

もし入院した場合、 あなたには「担当の医師」がつき、その他「病棟全体の医師」がチームとなってあなたの病気の治癒に専念してくれます。

この「医師」との間に信頼関係があれば、あなたの治療を促進でき、精神的にも安定する利点があります。そしてより強い気持ちで病気と戦えるはずなのです。

この記事では、主に白血病の患者を例に「5つの医師との関わり」と、「医師とよい関係を築くための3つのポイント」を紹介します。

白血病だけでなく、すべての病気の医師との関わりに共通しています。入院することになった人はぜひ参考にしてください!

目次

医師とはどんな人?

医者とは、患者とかかわり、病気を治療することにより、その専門性を患者にもたらす病気を治す専門家です。

「医者」や「ドクター」と呼ぶひともいますね。

日本では、大学の医学部(6年間)や医科大学を修了し、国家資格である医師国家試験に合格し、医籍登録を完了したものに厚生労働大臣より免許が与えられます。

また、医師免許を取った後に、2年以上臨床研修医として働くことが義務づけられています(制度は変化します)

日本で医師の資格を規定する根拠となっている法は「医師法」であり、医師法第17条に「何人も、医師でなければ、医業をなしてはならない。」と規定されているのです。

医師という職業は、肉体的にも精神的にも非常に負担の大きい仕事です。

技術の切磋琢磨、新しい知識の習得、何人もの患者の治療の判断と決定、時間外業務なんてザラな過重労働、さらに患者やその家族とのコミュニケーション!

人間の生命という、もっとも大切なものに関わるがゆえの、医療事故、医療裁判の問題も発生します。

臨床医と研究医とは?

医師には、「臨床医」と、「研究医」の二つがあります。

私達が病院で接する医師は「臨床医」です。

臨床医: 患者の診察を行い、数多くの治療法の中から適切な治療を行う

研究医: 病気の原因や治療を研究・究明しさまざまな治療法を探求する

人間の命をあずかる仕事なだけに、冷静で性格な判断力、行動力、忍耐力が常に求められ、また患者の人権を尊重し、患者の納得が得られるまで説明、説得できる人柄でなくてはならない、、、。

妹の白血病の治療を担当してくれた主治医は、妹ともわたしたち家族にとっても信頼できるドクターでした。

ヒポクラテスの誓いとジュネーブ宣言

ヒポクラテスの誓い  Hippocrates

次に医師の行動の源泉となっている【理念】をみてみましょう。

日本の医師の治療にたいする根本的な考え方が理解できるはずです。

医療における人道的目標に向けての医師の奉仕的宣言として「ヒポクラテスの誓い」、「ジュネーブ宣言」が有名です。

以下に、「ジュネーブ宣言」全文を紹介します。

医師の一人として
 
  • 私は、私の人生を人類への奉仕に捧げることを厳粛に誓う。
  • 私の患者の健康と安寧が、私の第一に考慮すべきことである。
  • 私は、私の患者の自律と尊厳を尊重する。
  • 私は、人命に対して最大限の尊重の念を持ち続ける。
  • 私は、私の医師としての職責と患者との間に、年齢、疾患もしくは障害、信条、民族的起源、ジェンダー、国籍、所属政治団体、人種、性的志向、社会的地位あるいはその他いかなる要因でも、そのような要因に対する配慮が介在することを容認しない。
  • 私は、私への信頼のゆえに知り得た患者の秘密を、たとえ患者の死後においても尊重する。
  • 私は、良心と尊厳をもって、そして最高の医学水準に従って、私の専門職を実践する。
    私は、医師の名誉と高貴な伝統を育む。
  • 私は、私の教師、同僚および学生に、彼らが当然受けるべき尊敬と感謝の念を捧げる。
  • 私は、患者の利益と医療の進歩のために、私の医学的知識を分かち合う。
  • 私は、最高水準の医療を提供するために、私自身の健康、安寧および能力に注意を払う。
  • 私は、たとえ脅迫の下にあっても、自分の医学的知識を使って、人権や国民の自由を侵害することはしない。
  • 私は、以上の約束事を、厳粛に、自由意思により、そして名誉にかけて誓う。
 
WMA ジュネーブ宣言(2017年最新版)

日本語版:(引用元:日本医師会HPより

これらの医師の行動理念は世界医師会において統一されています。

医師は、「患者を生かす」ために治療をします。

わたしは日本で「あきらめる医師」をみたことがありません!

白血病の患者と医師との5つのかかわり

1.入院中は往診にくる

病気の診断、入院の時点で「担当医師」、すなわち「主治医」が決まっています。

その主治医が中心となり、あなたの治療方法、スケジュール、投薬タイミング、投薬量、診断、入退院などすべての治療に関することを決定します。

あなたの様子を可能な限り診てくれるのも医師。

往診時間はドクターとの関係づくりにも重要な時間です。

2.病気の説明をおこなう

診断、入院時、治療の途中などで本人に、または家族も同席した病気の説明があります。

この病気の説明の場は非常に重要で、ここで「治療方針」や「今度起こりうる合併症」、「治療スケジュール」などの説明を受けることができます。

疑問があれば、前もって質問事項を考えておくなど この説明の場を大切にしましょう。

 

3.抗ガン治療のスケジュールを組み、治療する

抗がん剤の薬の種類、投薬スケジュールなどすべての化学療法の治療を決定します。

質問・疑問をそのままにしておけば、後に不信感につながることもあります。

抗がん剤治療の内容や起きうる副作用について、もし疑問や不安があれば、遠慮せずに質問をしましょう。

4.移植のオーガナイズ、治療スケジュールを組み、移植をする

移植をすることになれば、ドナー探しから移植後の医療までのすべてを担当医師がオーガナイズします。

その業務量も多岐にわたります。以下にドクターが移植で行う参考例をあげます。

  • 親近者にドナーがいるのかの確認
  • ドナーがいても、ドナーとなるのか調整
  • ドナーがいない場合、骨髄バンクとの調整をする
  • ドナーが見つかった場合に、移植の手続き、準備を行う
  • もし骨髄バンクからのドナーだった場合は、骨髄を担当医師が取りに行く
  • もし近親者がドナーだった場合、ドナーの入院、ドナーから骨髄を採取する
  • 移植前準備(移植前処置など)をする
  • 骨髄バンクからの移植の場合、ドナーの骨髄を直接受け取りに行く
  • 移植を行う
  • 移植後の処置をする
  • 移植後のGNHDに対応する
  • 移植後の退院スケジュールをくむ
  • 退院後の定期的な検診や治療を継続しておこなう

医師とじっくり話しあい、信頼関係をつくっておくと、自分自身も納得したうえで治療をうけられます。

信頼できないドクターには安心して命をまかせられませんよね。。

5.退院後の治療、診断を行う

担当の医師とは、入院だけ、移植だけ、のお付き合いではありません。

退院後の通院、定期的な検査でも長くお世話になることになります。

治療後も長い付き合いになるため、やはり信頼関係は重要です。

医師との信頼関係を築くために大事な3つポイント

医師を信頼すること

医者は、病気を治す専門家です。

そして、主治医とは一過性の付き合いではなく、退院後、治療後も長い期間関わる人です。

医師をどれだけ信頼できるか?

これは治療において 精神的にも身体的にもとても重要なことです。

あなたの態度も需要

医師との信頼関係を築くには、、

  • 「治療中の日常生活のルールを守る」
  • 「服薬を守る」
  • 「説明をうけいれる」
  • 「他の患者の治療の妨げになるようなことはしない」
  • 「迷惑行為をしない」、「暴言を吐かない」


などといった、あなたの治療態度も重要です。

医師は「病気を治して当たり前」と思っていませんか?

そこからまず見直しましょう。

2)どうしても主治医と合わないと感じたら

医者と患者、合わない医者がいて当然なんです。

不安に思うことがあれば、遠慮することをやめて、思い切ってセカンドオピニオンを考えてみましょう。

担当医者をかえて、やっとお互い人間として共感できる主治医に出会えることもあり、問題の突破口がみつかる場合もあります。

まとめ

以上、「患者、または患者の家族として「5つの医師との関わり」と、「医師とよい関係を築くための3つのポイント」を紹介しました。

医師とはどんな人か?医師との信頼関係の重要さが理解できたでしょうか?

あなたが主治医とよい信頼関係を築けることを願っています。

急性骨髄性白血病で2回の移植をした妹は、2回目の骨髄移植後重篤な肺炎になりました。

レントゲンを見れば誰もが絶望する状況だったにも関わらず、ドクターは「できることをすべてやります。」「医師があきらめることはないと言い、できる限りの処置をしてくれました。

当時のレントゲンで真っ白になった肺。本当に一時はダメだと思いました。

そんな妹も、4年たって現在は通院治療中です。思い起こしても感謝の気持ちでいっぱいになります!

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