急性骨髄性白血病のFAB分類の「型」と「予後」について思うこと

花束

白血病と診断された妹の病名は、「急性骨髄性白血病(略してAML)」。

そして私達ははじめて『白血病の型(かた)』という言葉を耳にします。

白血病の「型」とは何か?その後 嫌というほど聞くことになる「予後」とは?

この記事では、はじめて耳にする人向けに、急性骨髄性白血病の分類と型、予後について わかりやすくシンプルに紹介します。

アルノ

記事を書いているのは、イギリス在住、元看護師、白血病となった妹のドナーとなった経験があるアルノです。妹は赤白血病という予後が悪い種類の白血病でした。しかし彼女は白血病発症から現在の通院生活に至るまですでに8年を超えました。

目次

急性骨髄性白血病のFAB分類

急性骨髄性白血病にも様々な種類に分類されています。

「型(かた)」とは、すなわち急性骨髄性白血病のタイプのこと。

白血病のタイプの分類法も様々で、現在ではWHO分類が新しく用いられるようになっています。

Who分類の他に、医療現場でよく耳にするのがFAB分類というもの。

これは白血病病細胞の形態に基づいた分類です。

今回は、FBO分類の各タイプを以下に紹介します。

【M0】:急性未分化型骨髄性白血病

【M1】:急性未分化型骨髄芽球性白血病

【M2】:急性分化型骨髄芽球性白血病

【M3】:急性前骨髄球性白血病

【M4】:急性骨髄単球性白血病

【M5】:急性単球性白血病

【M6】:赤白血病

【M7】:急性巨核芽球性白血病

この「型|かた」は白血病のタイプを知るための重要な情報です。

この型によって、治療に使う薬、治療のスケジュールの選択、再発しやすいかどうか、予後などの判断がされます。

入院すると、「私の型は、、、」「あなたの型は、、、」など患者同士で話をする場面も多いのです。

この白血病の型で本人、家族ともに一番気になるのが、「予後」です。

一般的に言われる予後について

「予後」とは、病気がなおるかどうかの見通しで、治りやすいなら「予後良好」治りにくいなら「予後不良」と言われます。

一般的に言われている予後について参考に紹介すると…

・M3 が最も治りやすい白血病と言われている。

・M2M3M4の特殊型であるM4Eoは、比較的、抗がん剤が効きやすいとされ、抗がん剤のみで完治可能な比較的「予後良好」といわれる型です。

・M0M6M7は、抗がん剤のみでは予後不良であり、骨髄移植を考えるべき「予後不良」と言われるタイプ。

しかし、この「予後」については、型だけではなく年齢や全身状態、白血球数などなど他の因子も加わり予測されるので、この型のみで予後を語るべきではありません

アルノ

妹の白血病の型は「M6」、赤白血病といわれるめずらしい種類の白血病でした。単純にFAB分類でみると予後不良タイプです。

妹の場合は、まずドクターからFAB分類の型の説明がありました。

そして、妹の型の「M6」が予後不良タイプであること、ドクターも患者で初めて遭遇した非常に珍しい白血病のタイプであることを説明され、すぐに骨髄移植を考えるべきだと言われました。

予後不良と聞いただけで頭の中が真っ白!説明を聞くまでは白血病でもすぐに治る軽いタイプだろうと信じていたから。

「妹の生きる力と、私たち家族の支えで絶対に治る!」この時はただそれだけを考えていました。

最初にしっておきたい情報は?

白血病と聞いて、一番さいしょに知るべき情報はこちらの記事でまとめています。

ドナーとなる人や家族も参考にしてください。

まとめ

以上、急性骨髄性白血病の分類と型、予後について わかりやすくシンプルに紹介しました。

FBA分類の型を知ることは、治療スケジュールや治療薬を知るうえで重要です。

アルノ

しかし、どうか予後について、この型だけで判断しないでください。

妹は、型だけでみると予後不良と言われるM6、その診断から再発と2回の移植を乗り越え、8年たった現在も自宅療養で過ごせています。

希望を捨てずに、絶対にあきらめないでください!

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。

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花束

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