【寛解(かんかい)】と【トータルセルキル】とってなに?
白血病の治療で、耳にする2つのことば。この医療用語について、どういうことなのか考えあぐねている方へ。
この記事は、【トータルセルキル】と【寛解(かんかい)】の意味をわかりやすく、なるべく簡単に説明します。
ドクターからの説明をうけるさいによく登場する言葉です。意味がよくわからないな、という人はぜひ参考にしてください。
記事を書いているのは、イギリス在住で元看護師、白血病を患った妹のドナーとなった経験のあるアルノです。
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トータキルとは?
白血病の治療は、「体の中の白血病のがん細胞をゼロにする」ことを目指した治療がおこなわれます。
これが、「トータル・セル・キル(Total cell kill)」と呼ばれます。
白血病細胞を強力な抗がん剤で消したとしても、もし1つでも残っていたとしたら必ず再発することがわかっているからです。
寛解とは?
寛解(かんかい)とは、全治とは言えないが病状が治まって、見かけ上 消滅した状態をいいます。
白血病の治療における「寛解(かんかい)」の意味は、「見かけ上は骨髄から白血病細胞が消え、正常に血液をつくれるようになった状態」を意味しています。
白血病の治療では、上記の「トータル・セル・キル」の考え方から、徹底的に白血病細胞を根絶するために抗がん剤を用いた次の3段階の治療が必要になります。
「寛解導入療法(かんかいどうにゅうりょうほう)」
「地固め療法(じがためりょうほう)」
「維持・強化療法」:退院してから行う療法
白血病の抗がん剤治療(寛解をめざす)
①寛解導入(かんかいどうにゅう)療法(3~6週間)
白血病の第一段階目の抗がん剤治療で、通常7~10日の間 強力な抗がん剤が投与されます。
抗癌剤治療が終わると「寛解(かんかい)」したかどうか確認されます。
この時点で「完全寛解」といっても、体内にはごく微量(10億個)の白血病細胞が残っていると推定されています。
この最初の寛解導入療法だけで終わると、必ず白血病が再発することがわかっているため、次の地固め療法がおこなわれます。
②地固め(じがため)療法(1コース約1か月×数回(約4か月)
白血病の治療の第二段階における大量の抗がん剤治療です。
この治療が終了し、病状が安定すると退院することができます。
③維持・強化療法(―数か月~数年)
「維持・強化療法」で 比較的弱めの抗がん治療 を定期的に行います。(行わない場合もある)
また、ここで寛解とならないことを「非寛解(ひかんかい)」といい、寛解しないことは少しも珍しいことではありません。
がっかり気落ちする必要はないのです。
非寛解の場合、寛解になるまで抗がん剤治療を数回繰り返すこともあります。
まとめ
以上、白血病の治療の基本の考え方である「トータル・セル・キル」と「寛解(かんかい)」の意味について紹介しました。
急性骨髄性白血病を治療した妹の場合は、
受診・検査の日のうちに白血病(M6)と診断がくだされ、翌日には抗がん剤治療を開始するため入院することになりました。
入院して 化学療法前の検査を2日間おこなったあと、3日目からすぐに抗がん剤による化学療法が始まりました。
一時退院した後、地固め療法、さらに造血幹細胞移植をしています。(最初の入院から移植後退院まで4か月)
この白血病の治療においての「トータル セル キル」の考えに沿った治療は、体内に残る白血病細胞を減らし続けることが重要で、限りなくゼロにして再発を防ぎます。
そのため、白血病治療は強力な抗がん剤を使用し、場合によっては骨髄移植が必要になり、治療期間が長期になるのです。
入院して 化学療法前の検査を2日間おこなったあと、3日目からすぐに抗がん剤による化学療法が始まりました。
一時退院した後、地固め療法、さらに造血幹細胞移植をしています。(最初の入院から移植後退院まで4か月)
この白血病の治療においての「トータル セル キル」の考えに沿った治療は、体内に残る白血病細胞を減らし続けることが重要で、限りなくゼロにして再発を防ぎます。
そのため、白血病治療は強力な抗がん剤を使用し、場合によっては骨髄移植が必要になり、治療期間が長期になるのです。
「トータル・セル・キル」も「寛解」も、医師との病院説明で頻繁に使われる医療用語です。
これらの意味や 治療のおおまかな流れ を事前に頭にいれておくことは、化学療法と治療の流れを把握するためにも重要なことなのです。
⬇抗がん剤の副作用については、こちらの記事が参考になります。
どの時期にどんな副作用が現れるのかは予想がつきます。抗がん剤の副作用を少しでも和らげたいと思っているかたは ぜひ読んでみてください。
⬇白血病についてはじめに知っておくべき情報はこちらの記事にまとめています。
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