白血病の治療はがん細胞ゼロをめざす

妹の場合、受診・検査の日のうちに白血病(M6)と診断され、翌日には移植を視野にいれての入院となりました。入院して2日間は検査、3日目からすぐに抗がん剤による化学療法が始まりました。一度目の化学療法で完全寛解となり、すぐに造血幹細胞移植、化学療法の間に一時退院があったものの、最初の入院から移植後退院するまで、かなりいい状態でトントン拍子に治療が進んだにも関わらず、4か月かかっています。

白血病の治療は、「体の中の白血病のがん細胞をゼロにする」ことを目指しています。

これは、「トータル セル キル」というもので、白血病細胞を強力な抗がん剤で消したとしても、もし1つでも残っていたとしたら必ず再発することがわかっているため、徹底的に白血病細胞をたたくために「寛解導入療法(かんかいどうにゅうりょうほう)」さらには「地固め療法(じがためりょうほう)」退院してからも「維持・強化療法」が必要になってくるのです。

「寛解(かんかい)」の意味は、白血病細胞が血液や骨髄の中から姿を消した状態だと前回説明していますが、さらに詳しくいうと’見かけ上は骨髄から白血病細胞が消え、正常に血液をつくれるようになった状態’のことです。

前回の化学療法(抗がん剤)の流れをおさらいします。

<白血病の化学療法(抗がん剤)>

①「寛解導入(かんかいどうにゅう)療法」―3~6週間
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②完全寛解(かんぜんかんかい)する
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③「地固め(じがため)療法」―1コース約1か月×数回(約4か月)
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④退院
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⑤「維持・強化療法」―数か月~数年抗がん剤知慮のまず第一段階寛解導入療法は、この「寛解」を目標としています。


②の「完全寛解」といっても、体内にはごく微量(10億個)の白血病細胞が残っていると推定されていて、この最初の寛解導入療法だけで終わると、必ず白血病が再発することがわかています。また、ここで寛解とならないことを「非寛解(ひかんかい)」といい、寛解しないことは少しも珍しいことではありません。その場合、寛解になるまで抗がん剤治療を数回繰り返すこともあります。

「寛解導入療法」で完全寛解となっても、さらに「地固め療法」で同じく強力な抗がん剤治療を行い、「維持・強化療法」で比較的弱めの抗がん治療を定期的に行う(行わない場合もある)体内に残る白血病細胞を減らし続けることが重要で、限りなくゼロにして再発を防ぎます。

この白血病の治療においての「トータル セル キル」の理念に沿った治療が行われるために、白血病治療は強力な抗がん剤を使用し、場合によっては骨髄移植が必要になり、治療期間が長期にわたるのです。

今回の言葉は、これからドクターとの病院説明で頻繁に使われる単語です。これらの意味や治療のおおまかな流れを頭にいれておくことで、これから始まる化学療法、抗がん剤治療への理解が少しでも深まりますように。

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。