白血病の治療はがん細胞ゼロを目指す│寛解の意味とトータルセルキル

寛解とは 寛解 意味 白血病について

白血病の治療で、耳にするトータルセルキル寛解(かんかい)

この医療用語について、どういうことなのか考えあぐねている方へ。

この記事は、この2つのワードの意味をわかりやすく、なるべく簡単に説明します。

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トータルセルキルとは?

白血病の治療は、「体の中の白血病のがん細胞をゼロにする」ことを目指した治療がおこなわれます。

これは、「トータル・セル・キル(Total cell kill)」と呼ばれます。

白血病細胞を強力な抗がん剤で消したとしても、もし1つでも残っていたとしたら必ず再発することがわかっているからです。

寛解とは?

寛解(かんかい)とは全治とは言えないが病状が治まって、見かけ上 消滅した状態をいいます。

白血病の治療における「寛解(かんかい)」の意味は、「見かけ上は骨髄から白血病細胞が消え、正常に血液をつくれるようになった状態」を意味しています。

 

白血病の治療では、上記の「トータル・セル・キル」の考え方から、徹底的に白血病細胞を根絶するために抗がん剤を用いた次の3段階の治療が必要になります。

①「寛解導入療法(かんかいどうにゅうりょうほう)」
②「地固め療法(じがためりょうほう)」
③退院してからの「維持・強化療法

 

白血病の抗がん剤治療(寛解をめざす)

①寛解導入(かんかいどうにゅう)療法(3~6週間)

  ー完全寛解(かんぜんかんかい)する
 

この時点で「完全寛解」といっても、体内にはごく微量(10億個)の白血病細胞が残っていると推定されています。

この最初の寛解導入療法だけで終わると、必ず白血病が再発することがわかっているため、次の字固め療法がおこなわれます。

②地固め(じがため)療法(1コース約1か月×数回(約4か月)

  ー退院する

⑤維持・強化療法(―数か月~数年)

「地固め療法」で寛解導入療法と同じく強力な抗がん剤治療を行い、「維持・強化療法」で比較的弱めの抗がん治療を定期的に行います。(行わない場合もある)
 
また、ここで寛解とならないことを「非寛解(ひかんかい)」といい、寛解しないことは少しも珍しいことではありません

がっかり気落ちする必要はないのです。非寛解の場合、寛解になるまで抗がん剤治療を数回繰り返すこともあります。

まとめ

以上、白血病の治療の基本の考え方である「トータル・セル・キル」と「寛解(かんかい)」の意味について紹介しました。
 
妹の場合は、受診・検査の日のうちに白血病(M6)と診断がくだされ、翌日には抗がん剤治療を開始するため入院することになりました。

入院して 化学療法前の検査を2日間おこなったあと、3日目からすぐに抗がん剤による化学療法が始まりました。一時退院した後、地固め療法、さらに造血幹細胞移植をしています。(最初の入院から移植後退院まで4か月)

この白血病の治療においての「トータル セル キル」の考えに沿った治療は、体内に残る白血病細胞を減らし続けることが重要で、限りなくゼロにして再発を防ぎます。

そのため、白血病治療は強力な抗がん剤を使用し、場合によっては骨髄移植が必要になり、治療期間が長期になるのです。

「トータル・セル・キル」も「寛解」も、医師との病院説明で頻繁に使われる医療用語です。

これらの意味や 治療のおおまかな流れ を事前に頭にいれておくことは、化学療法と治療の流れを把握するためにも重要なことなのです。

抗がん剤の副作用については、こちらの記事が参考になります。どの時期にどんな副作用が現れるのかは予想がつきます。抗がん剤の副作用を少しでも和らげたいと思っているかたは ぜひ読んでみてください。

 

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。