入院生活を快適にすごしたい
入院中に誰が頼りになるの?
入院、、、憂鬱ですよね。
でも、入院中に「看護師(ナース)」との関係をよくするだけで、あなたの入院生活は数倍も快適になるって知っていますか?
ナースって…注射をしたり、医師の診察の補助をしたりする人、そんなふうに思っていませんか?
この記事では、「看護師(ナース)」という職業を理解し、関係を深めることで、あなたの入院生活を快適にするコツを紹介します。
入院に不安がある人は、ぜひ参考にしてください。
記事を書いているのは、元看護師のアルノです。
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看護師ってどんな人?
日本の看護師は、看護の資格をもち、医師の指示の下で、診療の補助や患者の日常生活の援助を行う看護職につく人をさしています。
看護師(正看護師):厚生労働大臣が免許を与える国家資格
准看護士:都道府県知事試験に合格する資格
病院の病棟で働く看護師は、医師の指示のもとで病気の治療の援助、生活の援助をしてくれる人なのです。
そして、この看護師たちすべてが「ナイチンゲール精神」を叩き込まれて看護にあたっています。
ナイチンゲール?
名前はわかる!何をした人だっけ?、、、と思っていませんか?
ナイチンゲール(1820 – 1910)は、 イギリス人の看護師で、統計学や看護教育学者として活躍した女性です。
一番有名なエピソードが、クリミア戦争での劣悪な環境にいた負傷兵たちへの環境整備と献身的看護。彼女は「戦場の天使」と呼ばれました。
近代看護教育の母と呼ばれ、世界中の看護師の指針となっています。
今日の日本の看護の考えかたはナイチンゲール精神を受け継いでいるんです。
私も一応、看護師のはしくれ。
看護師の第一歩に「戴帽式(たいぼうしき)」という厳かな儀式がおこなわれますが、その際に、「ナイチンゲール誓詞(せいし)」という全文を暗記させられます。
わたしなりに現代語訳してみます。
看護師たちはこの「ナイチンゲール誓詞」の理念に基づいて、あなたの身の回りの世話をしてくれています。
なぜ看護師とのいい関係が 快適な入院生活に繋がるのか?
あなたと看護師がふれあう8つの場面(例)
1)毎日のバイタルサイン(体温・脈・血圧・呼吸など)の測定で生命徴候をはかる
2)痛みがあるとき、不快感があるとき
3)寒い、熱い、体の体感温度に関わること
4)自分でできないことを、頼みたいとき
5)ドクターの治療のサポート
6)採血、点滴、注射など
7)食事、入浴、洗面、歯磨き、手洗い、トイレなどすべての日常生活の補佐
8)治療に対して、人生に対して、家庭の事情、悩みの相談
入院中、看護師さんとはずっとふれあうことになります。
このように医師のサポートをし、患者さんの環境をととのえ、入院中の生活を支えてくれるのが看護師なのです。
普通の生活では気にならない「音」や「温度」「プライバシー」なども入院してみれば、すごくだいじなことだったりします。
看護師は、毎日顔をあわせ、ひたすらに 患者さんの抗がん剤治療や移植などの治療に専念できる環境をととのえてくれるのです。
また、看護師は担当のドクターやソーシャルワーカー、リハビリスタッフなど他の医療関係者との架け橋となってくれます。これは非常に重要なことです。
まず、看護師を信頼し、いい関係をつくり、自分の日々の体調、治療の様子を伝えられることで、あなたの入院生活は治療により集中できるようになります。
看護助手とは?
さらに、入院中は「看護助手」という人たちとも大きく関わることになります。
看護師と看護助手の見分けは最初はなかなかわからないかもしれません。
まず制服がちがうし、看護助手は食事の配膳やシーツの交換、汚物の交換など、、、
看護助手さんたちは、看護師のサポート役としてあなたと関わります。
看護助手さんたちともいい関係でありたい!
看護師といい関係を築くための3カ条
1)ナースコールを押すことを我慢しない
病棟の看護師たちは、非常に忙しいです!
出勤したら、すぐにバイタルチェックに看護計画に、ドクター治療のサポートに、患者の日常生活のサポート、かなりの体力をつかうハードワーク、、、
多忙で残業続き、ナースコールに追われ休憩時間もとれない、自分の勤務時間外に看護の勉強会、、、などもザラです。
しかし、忙しそうな様子に、ついナースコールを遠慮してしまいませんか?
白血病での入院中は、体を自由に動かすことができず、自分でできない場面に直面します。
ナースコールを遠慮して、無理をして動いてしまい、ころぶ、けがをする!など、その後の治療に大きく差し障るのです。
※でも だからといって「むやみにコールするのは大NG」!
自分で十分動けるし、リハビリが必要なのに、ナースコールを頻繁に押し続ける患者さんたち…。こういった必要ないナースコールは多忙な看護師の体力をさらに消耗させてしまいます。
2)患者も家族も!迷いや不安があれば相談する
急性骨髄性白血病での入院は突然の発祥となるため、多くのひとが「初めての入院」、「初めての抗がん剤治療」、「はじめての移植」になるでしょう。
本人も家族も友人にとっても突然のことで、治療のこと、仕事のこと、家族のこと、お金のこと、将来のこと、、、、それぞれにたくさんの大きな不安や迷いがあるはずです。
看護師は、治療を決定することはできません。
それはドクターの仕事です。
しかし、看護師は話を聞いて、辛い症状の緩和サポートや、もしほかの医療関係者が必要ならパイプ役となり、個人個人の治療への全体的なサポートをしてくれます。
あーー、ドクターに言いづらいことを看護師さんから言ってもらう、こんな場面はよくあります。
やっぱり信頼できる看護師さんがいるのは心強い!
家族の相談も重要なこととして、うけてくれます。
あなたの漠然とした不安は看護師と話すことで、明確になる場合があります。
本当の気持ちを誰かに言えるだけで、気持ちが楽になることがあります。
家族の不安も、看護師と話すことで解決の糸口がひらけることもあります。
相談は治療の一環になるのです。
3)「ありがとう」を表現してみる
看護師も人の子です。
このハードワーク、患者さんの辛い症状を毎日みるつらさ、残業、、。。
どんな激務、つらいことも あなたからの「ありがとう」のひとことや、あなたが病気を克服することで看護師の苦労もむくわれます。
わたしは、ありがとうってなかなか言えないタイプ!
「手を握る」「ほほえむ」「名前でよぶ」そんなことでも必ず気持ちは伝わります。
患者さんや家族からの「ありがとう」。
その魔法の言葉に、看護師自身も癒やされ、また看護の活力がわいてきます!
まとめ
「治療に専念したいのに、看護師とのいい関係まで考えてられない」
そんな意見もあるかもしれません。
そのとおりかもしれません。
しかし、入院生活中にあなたの話を聞いてくれて、治療と日常生活をサポートしてくれるのは看護師たちです。
普段からのなにげないコミュニケーション次第で あなたの入院生活と治療がスムーズにすすむことがあるのです。
身近な頼れる存在として、看護師と良い人間関係を築いてほしいのです。
妹の担当看護師さんは、妹の誕生日にはカードでお祝いしてくれ、辛いときには一緒に泣いてくれました。妹の痛みが強すぎて「死んでしまいたい」と捨て鉢になったときには、叱ってくれました。
家族のわたしたちは、病院が遠いこともあり毎日のお見舞いは不可能でした。いつも一緒にいて、一緒に泣き笑いしてくれたのは、看護師さんです。
わたしは、いつも看護師さんたちをみて「天使がいるとしたらあなたたちだ」と思っていました。これは真実。
看護師の他に、入院中に接する医療従事者について紹介しています。医療従事者といい関係を築くことは、治療効果をたかめ、入院生活をより快適にできるステップになります。
■医師(ドクター)との関係は、病気の治療を左右します。
■心が折れそうなとき、【臨床心理士】があなたを支えてくれます。精神的なサポートをしてくれる存在です。
■医療ソーシャルワーカーは、治療方法、お金のこと、仕事や学校のこと、精神的なつらさ、、、様々な相談にのってくれます。
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人はときに人生を変える本に出会えます。
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あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。