こどもの白血病(小児白血病)について知っておくべき8つのこと

小児 白血病 こども 白血病について

「小児がん」とは、一般的には「15歳以下」のこどもがかかるがんを指しています。

小児がんの中でも最も多い病気が小児白血病

こどもの白血病がテーマの 悲しい映画をみたことがありませんか?果たして白血病はこどもにとって「不治の病」なのでしょうか?

今回は、この「小児白血病」について知っておきたい8つのことについて紹介します。

この記事を読むことで、小児がんとは何か?こどもに多い白血病のタイプは何か?何歳に多くて、どんな治療になるのか?入院はどのくらいか?果たして治るのか?など 小児白血病について基本的なことがわかります。

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1)こどもの病死で一番多いのが 小児がん(20歳未満)

日本では、年間2000~2500人が「小児がん」を発病しているとの統計があります。この年間2000~2500人という発病者数は、日本のこども1万人に1人という割合。

毎年厚生労働省が毎年発表する「人口動態統計年報:死因順位」を見てください↓。

年令死因 第1位死因 第2位死因 第3位
0歳先天奇形,変形及び染色体異常周産期に特異的な呼吸障害等乳幼児突然死症候群
1~4歳先天奇形,変形及び染色体異常不慮の事故小児がん
5~9歳不慮の事故小児がん心疾患
10~14歳小児がん不慮の事故自殺
この表から、日本の15歳以下のこどもの【病気による死因】でもっとも多いのが「小児がん」だということがわかります。

 

2)小児がんで一番多いがんが白血病

こどもに見られる小児がんには、白血病、脳腫瘍(のうしゅよう)、悪性リンパ腫、神経芽腫(しんけいがしゅ)、胚細胞腫瘍(はいさいぼうしゅよう)、横紋筋肉腫(おうもんきんにくしゅ)、腎芽腫(じんがしゅ)、網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)、肝芽腫(はいがしゅ)、骨肉腫(こつにくしゅ)などがあります。

これらの小児がんのうち、最も多いがんが白血病です。

【小児がんで 多くみられる3大病気】

白血病:約30%
脳腫瘍:約20%
悪性リンパ腫:約10%

 

多くの小児がんは、大人ではまれにしかみられません。(白血病や悪性リンパ腫など血液のがんは大人でも発病します)

逆に、肺がんや胃がん、乳がんなど大人に多いがんは、子どもにはみられません。

 

3)どのタイプの白血病がこどもに多いのか?

小児白血病でみられる白血病のタイプを紹介します。

1)急性リンパ性白血病(ALL):小児白血病の70%がこのタイプ!(年間約600人)

2)急性骨髄性白血病(AML):こどもがかかる白血病で2番目に多い種類(25%)

3)慢性骨髄性白血病(CML):まれに見られます

4)慢性リンパ性白血病(CLL):非常にまれです。

5)若年性骨髄単球性白血病(JMML):4歳未満の乳幼児に最もよく起こる、慢性でも急性でもないまれなタイプ。

白血病以外の血液のがんで他に多いのは、「悪性リンパ腫」。これは小児がんの約10%(ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫がある)をしめています。

小児がんで最も多い   →   小児白血病
小児白血病で最も多い  → 急性リンパ性白血病

 

4)小児白血病は、何歳に多いのか?

急性リンパ性白血病(ALL): 2~3歳

人口10万人として考えると、年間3~4人が発症。日本では年間500名ほどが発症するといわれます。

急性骨髄性白血病:10歳くらい

日本では、年間150~200名ほどが発症するといわれています。

 

5)どんな治療になるのか?

第一の治療の選択肢は、抗がん剤治療(化学療法)

診断された時の年齢、白血球の数、白血病細胞の性質やタイプ、治療への反応の程度などによって、「再発リスク治りやすさ」が分類分けされます。

その分類にあわせた複数の抗がん剤が組み合わせられ、「完全寛解」を目指した化学療法がおこなわれます。

完全寛解」とは、顕微鏡レベルで白血病細胞が消失している状態です。(白血病細胞がゼロという意味ではない)

例えば、抗がん剤治療で完全寛解にならず「再発するリスクが高い」と判断されると、造血幹細胞移植(骨髄移植など)が検討されることもあります。

また、白血病細胞が中枢神経にまで浸潤している場合は、その白血病細胞を減らすため、放射線治療や髄注などの治療が行われることがあります。これは、浸潤予防としても行われることがあります。

 

6)どのくらいの入院になる?

入院や治療の期間は、白血病のタイプや使用される抗がん剤の種類によってちがいます。

かといって、目安がなければ将来のことも考えにくいと思うので、もっとも多い小児急性リンパ性白血病を例にあくまでも「目安」として紹介します。

1)小児急性リンパ性白血病の入院は、一般的に約8ヶ月~1年かかります。(抗がん剤治療)

2)その後、外来通院で1~2年(維持療法といい、飲み薬による治療です)

 

小児骨髄性白血病は、維持療法がない場合がおおいため、8ヶ月ほどで終わるといわれています。

 

小児がんの治療を行う病院では、「院内学級」という支援がある場合があります。入院が長くなるこどもたちへの教育支援です。

 

7)小児白血病は治るのか?

小児白血病は、むかしは「不治の病」といわれてきました。

言葉のとおり1950年代前までは 急性リンパ性白血病を発症したほとんどの子どもは亡くなっていたのです。

しかし、研究・医療技術の進歩のおかげで 今や小児白血病の80~90%は治るようになっています。

小児の急性リンパ性白血病で、約98%に完全寛解がみられます。

 

こどもの白血病は、今や「治る」病気なのです!

8)拠点の病院があることを知っておきたい

小児がんのこどもたちに質の高い医療と、こども目線での医療体制をつくるために、厚生労働省が制度の見直しをはじめています。(2019年2月)

現在は、小児がん中央期間として「国立がんセンター」と「国立成育医療研究センター」を指定し、さらに全国15の病院に「小児がん拠点病院」が指定され、さらに「がん診療連携拠点病院」との連携を強化。

素早く情報をあつめ、データ化し、長期にわたるフォローアップが可能となるのです。

▶「小児がん拠点病院等 一覧表│厚生労働省(2017年度):PDF別ウィンドウで開く

▶「がんの種類や診療内容等から小児がん拠点病院を探す(がん対策情報センターへのリンク)別ウィンドウで開く

 

まとめ

以上、「小児白血病」について知っておきたい8つのことを紹介しました。

こどもの病死トップが「小児がん」であること。
その小児がんで最も多い病気が「小児白血病」であり、さらに小児白血病で一番多いのが「小児リンパ性白血病」であることがわかったと思います。

最も多い小児急性リンパ性白血病は、2~3歳に多く、治療は抗がん剤治療となり、入院期間は約1年、全体的に要する治療期間は約2年。

そして、この記事で一番訴えたかったことは、「小児白血病は今や治る病気である」ということです。

こどもの白血病がテーマで死を強く意識した悲しい映画は、少し前なら小児白血病が「こどもの不治の病」として当然だった頃の物語です。

白血病がテーマの日本の映画をまとめた「白血病がテーマの映画6選【邦画編】」と、洋画をまとめた「白血病がテーマの映画まとめ【洋画編】」の記事でどんな映画が白血病をテーマとしているのかがわかります。

しかし、研究・医療技術の進歩によってこどもの白血病は約90%以上もの寛解率を誇る「治る病」になっているのです。

そうはいっても、こどもの白血病は苦しい闘病と学校や社会との隔離をうみ、こどもやその家族にとって辛い病気であることにはかわりありません。

苦しい闘病を乗り越えれば、学校・ともだち・家族との生活が待っている!と明るい希望をわすれずにいてほしい。

もしあなたのお子さんが体調を崩していて白血病をうたがっているのなら、「【こどもの白血病】9つの初期症状をチェック!」を参考にしてください。冷静になることが一番です。

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。アルノ

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