白血病の種類はたくさんある(大きくわけて4タイプ)

多くの人がひとくくりに「白血病」といっていますが、白血病にはさまざまな種類があります。

このブログの「白血病」は「急性骨髄性白血病」をさしています。妹の白血病のFAB分類の「型(かた)」は、「M6」赤白血病になります。

白血病は大きく分けて、がん化した細胞がどこで増殖するかによっ骨髄性リンパ性に分かれ、さらに病気の進行パターンや症状から「急性」と「慢性」に分けられています。大きくわけて4つです。日本で多いのは、「リンパ性白血病」より「骨髄性白血病」さらに、「慢性」より「急性」が大半を占めていると報告されています。


白血病の種類

1.急性骨髄性白血病(AML) 主流のFAB分類で8つにわかれている

・M0-急性未分化型骨髄性白血病
・M1-急性未分化型骨髄芽球性白血病
・M2-急性分化型骨髄芽球性白血病(比較的予後は良好)
・M3-急性前骨髄球性白血病(予後良好)
・M4-急性骨髄単球性白血病(M4Eo は予後良好)
・M5-急性単球性白血病
・M6-赤白血病
・M7-急性巨核芽球性白血病

2.急性リンパ性白血病(ALL) FAB分類で3つにわかれている

・L1-小児型のALL(予後良好)
・L2-成人型のALL
・L3-バーキッド型

3.慢性骨髄性白血病(CML)

4.慢性リンパ性白血病(CLL)

5.その他、特殊なタイプの白血病

成人T細胞白血病・リンパ腫
・骨髄異形成症候群から移行した急性骨髄性白血病
・二次性白血病(抗がん剤の治療後に発症)


ここでは「誰でもわかりやすい」ことを目指しているため、分類の説明である「芽球のペルオキシダーゼ陽性率」など医療専門用語での説明は省きます。ネットで白血病を検索していても、さまざまな病名が目に留まるのは、分類によって白血病の種類が細分化されているのだ、という理解でひとまずはよいと思います。

また、白血病の世界的な分類法には、FAB分類WHO分類があります。簡単に説明します。

白血病の分類法

1.FAB分類

フランス・アメリカ・イギリスの研究グループ(FrenchAmerican-British)によって1976年に提唱されました。血液腫瘍の代表的な分類法として世界的に普及しています。骨髄中の細胞全体の中で白血病細胞(芽球ともいう)が30%以上で急性白血病と定義します。

2.WHO分類

新しい白血病分類法として、200年にWHO分類ができ、さらに新しい版が発行され続けています。WHO分類では、骨髄中の白血病細胞(芽球)の比率が20%以上で急性白血病と定義されます。
このように、「白血病」といっても、さまざまな種類に分かれています。
なぜこんなにたくさんの種類に分けなければならないのでしょう?

それは、分類することによって、それぞれの病気にあった治療スケジュールや、治療に使う薬、移植のタイミング、再発しやすいかどうかの判断に役立てるためなのです。そのため、分類法は改定が行われ続け、その精度を高める研究がなされています。

もうひとつ、分類で大事なことは「急性」と「慢性」は全く異なる病気だということです。
「急性白血病は、慢性白血病が突然悪化したの?」「慢性白血病は、急性白血病が長引いた状態のこと?」という声があったので念のため。

「急性白血病」は、急激に白血病細胞が増えて正常な血液が造れなくなり、正常な赤血球、白血球、血小板の数値は減っていきます。進行が急速なので、治療をほっておくと命の危険があります。

「慢性白血病」は、血を作るモトとなる造血幹細胞の遺伝子が傷つき、造血コントロールできなくなった結果、がん化した血液細胞が無制限に増殖し白血球の数は増えます。進行はゆっくりで、初期症状はほとんどありません。

白血病の種類について、細かい部分を把握しておく必要はありませんが、どのタイプの白血病なのか、FAB分類の「型」は何か、その簡単な意味を知っておくことは、全体的な治療の方向性を知るうえでも重要です。

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。