白血病と心の支え

白血病によって命を奪われた12人の有名人、芸能人たち【日本人】

白血病 芸能人 有名人

白血病を患い、他界された日本の有名人・芸能人を紹介します。

ここで紹介する人々は、華やかな芸能界、スポーツ界、その他社会的に大活躍されていました。

この記事をとおして、彼らの生き様や闘病の様子に興味を持ったなら、ぜひ白血病や難民を支援する活動にも興味をもち、そして彼らを忘れず、病気と闘う勇気を得てください。

彼ら、もしくは遺族や関係者が関連する支援団体のリンクも紹介しています。

白血病は人を差別しません。いつ誰に何がおこるかはわからないのです。

1)夏目雅子さん

 

夏目雅子(なつめ まさこ)さんは、日本が誇る非常に美しい女優さんでした。

映画では『鬼龍院花子の生涯』、『時代屋の女房』、『瀬戸内少年野球団』、TVドラマでは大河『おんな太閤記』のお市役、『西遊記』など数々の名作に出演。

女優として脂が乗ってた1984年、26歳で作家の伊集院静氏と結婚。

その翌年1985年2月に白血病と診断され、抗がん剤治療を行いました。

しかし発症から約7ヶ月後の8月に肺炎を併発、1985年9月11日に27歳の若さで他界されました。

本人には白血病の病名が明かされることなく「極度の貧血」と告げられていた、などのエピソードがあります。

夏目雅子さんは俳諧師「海童」として34作の俳句を詠んでいます。俳句をとおして彼女の生き様や内面を知ることができます。

間断の音なき空に星花火 海童

「(窓が閉まっているので)、花火の音は静まり返っている。花火と花火の間合いには満点の星が美しく輝いている。」(アルノ訳)

 
ウサギさん
ウサギさん
紹介した俳句は、夫だった伊集院静氏と病院の窓から神宮外苑の花火を見ていたときに詠んだ句。この歌を詠んだ40日後に亡くなったとされる遺句。「星花火」は造語。美しい響きのことば。
病名:急性骨髄性白血病

夏目雅子ひまわり基金
夏目雅子の遺志を受け継ぐという形で、かつらの無償貸出しと、不要になったかつらをクリーニング・修繕し再利用する活動。わたしたちも検討したことがあります

https://www.himawari-kikin.com/

本:生誕60週年を記念し、2017年に発行された夏目雅子さんの写真集と西田敏行をはじめとする人々の対談。


2)本田美奈子さん

本田美奈子(ほんだ みなこ)さんは、80年代のアイドル、その後ミュージカルで活躍された歌手、女優です。

同期に中山美穂さん、南野陽子さんなどがいるアイドル時代には、「Temptation(誘惑)」、「1986年のマリリン」が大ヒット。

アイドルからミュージカル歌手へ転向後は、「ミス・サイゴン」、「レ・ミゼラブル」などで実力派舞台歌手として成功をおさめました。

クラッシック音楽のクロスオーバーした楽曲を手がけていた2004年、微熱が続くなど体調不良を感じ、翌2005年1月、急性骨髄性白血病と診断を受けて緊急入院。

二度にわたって抗癌剤治療をうけますが寛解を得られず、同年5月にさい帯血移植をうけます。

しかし再発、その後入退院を繰り返し、その治療中、肺への合併症により2005年11月6日、38歳という若さで他界されました。

入院中に難病患者を支援するための活動として「LIVE FOR LIFE」を設立します。

逝去後も遺志を継ぐ関係者たちにより運営され、日本骨髄バンクとパートナーシップを結んでいます。

病名:急性骨髄性白血病

▶リブ・フォー・ライフ美奈子基金(認定特定非営利活動法人)白血病などの難病に苦しむ患者を支援する活動

▶本田美奈子ミュージアム:収益金の一部がリブ・フォー・ライフへ

CD/DVD:「アヴェ・マリア」、「アメージング・グレース」が収録されている(14曲)、DVDがついたアルバムです。感動と癒やしの一枚であると言われています。

 

3)十二代目 市川團十郎さん

十二代目 市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)さんは、「成田屋」の屋号で知られる歌舞伎の市川一門の宗家家元でした。

2019年5月に襲名の歌舞伎俳優の十三代目 市川團十郎さん(市川海老蔵さん)は息子にあたります。

成田屋の「勧進帳」といえば多くの人が知っているはずです。

そして、市川團十郎といえば、歌舞伎役者の名跡のなかでも最も権威があり、別格とみなされているのです。

2013年5月に市川海老蔵さん(当時)の襲名披露の最中に倒れ、世間を驚かせました。

急性骨髄性白血病と診断されたのち、治療を開始。半年後の10月には復帰し、パリ公演を成功させます。

しかし翌年に再発。自家末梢血幹細胞移植を行うなど闘病生活を続けました。

治療関連の骨髄異形成症候群となり闘病しますが、2006年には再度歌舞伎界に復帰。

2008年7月に妹さんから提供された骨髄移植を受け、10月には舞台復帰会見。

精力的に活躍されていましたが、2013年に白血病の治療の影響による免疫力低下が考えられる、風邪からの肺炎によって他界されました。66歳の若さです。

血液型がA型からO型に変わったことや、診断された当時の様子など、白血病治療についての会談も多く残っています。『がんサポート』というサイトで、鎌田 實さんと市川團十郎さんの対談を読むことができます。

▶『元気になった姿を見ていただき、患者さんの気持ちの支えになりたい 歌舞伎役者・市川團十郎 × 鎌田 實』

病名:急性前骨髄球性白血病

全国骨髄バンク推進連絡協議会会長をつとめられました(2011年~2013年)

本:歌舞伎界の頂点に立った十二代團十郎だから書ける”歌舞伎の魅力”を紹介した本。

created by Rinker


4)中島忠幸さん

中島 忠幸(なかしま ただゆき)さんは、お笑いコンビ「カンニング」のツッコミ担当(カンニング中島)だった日本のお笑いタレント。

相方は現在も芸能界の第一線で活躍される竹山隆範(たけやま たかのり)さんで、カンニング結成の記念日には中島さんについてのコメントや偲ぶエピソードなどが語られています。

2004年12月にロケバスの中で立ち上がれなくなり病院へ。

急性リンパ性白血病と診断され、2005年の1月には、白血病で治療中であることを世間に発表。

2004年に結婚されているので、幸せの中での突然の衝撃だっただろうと推察します。

また、歌手の本田美奈子さんも同時期に白血病で闘病しており、お互いに手紙で励まし合っていた、というエピソードがあります。

2006年1月にはさい帯血移植を受けますが、ウィルス性肺炎の併発により同年12月20日、35歳の若さで他界されました。

病名:急性リンパ性白血病

関連の本『家族のたからもの――夫・カンニング中島が遺した最期の日記』

 

 

5)中川勝彦さん

中川 勝彦(なかがわ かつひこ)さんは、1980年代に歌手、俳優、声優などで活躍された日本のタレントです。

現在では、タレントの「中川翔子(なかがわ しょうこ)さんの父」としてクローズアップされています。

80年代当時にはまだ珍しかったビジュアル系の「美男子シンガー」と称されるほどの美しいルックスの持ち主、また気さくで明るい性格だったといいます。

そして、漫画家くらもちふさこの作品「東京のカサノバ」の主人子は彼がモデルであることが有名。

テレビドラマ等で俳優として活躍していた1992年9月に、急性骨髄性白血病と診断され、闘病生活を経た後に芸能界に復帰します。

しかし、復帰から9ヶ月後の1994年8月に白血病が再発し、同年9月17日に32歳の若さで他界されました。

病名:急性骨髄性白血病

娘である中川翔子さんが骨髄バンク支援キャンペーンのCMに出演されています

本:ファンの間で「伝説の絵本」といわれた「未知の記憶 Unknown Memory」は、貼り絵で奏でるダチョウのニポの話。病床で完成させたといいます。中川勝彦さん本人による朗読CD付「スペシャル・エディション」が購入できます。

 

6)日向明子さん

日向明子(ひゅうが あきこ)さんは、「ロマンポルノの百恵ちゃん」と呼ばれ、日活ロマンポルノのアイドル的存在から、テレビ、映画などで幅広く活躍された女優です。

特に『3年B組金八先生』の第二シリーズで、生徒のお姉さん役(サクラ)が名演だったと今でも語り継がれています。

1955年生まれ、56歳になったばかり(誕生日の3日後)の2011年3月5日に、他界されました。

病名:急性骨髄性白血病


7)池波正太郎さん


池波正太郎(いけなみ しょうたろう)さんは、代表作に『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安(TVシリーズ『必殺仕掛人』の原作)』など多くの著名な時代小説を残された小説家です。

多くの作品がTVドラマ、映画化されています。

私の母は、二代目中村吉右衛門主演のテレビドラマ『鬼平犯科帳』が大好きで再放送を楽しみに見ていました。

1989年1月ごろから体調不良を訴え、3月には『急性白血病』で緊急入院し、そのまま帰らぬ人となりました。享年67歳

当時連載中だった『仕掛人・藤枝梅安 梅安冬時雨』と『鬼平犯科帳 誘拐』は未完となっています。

病名:急性白血病

本:池波正太郎氏が説く「男の作法」。古き良き時代を伝える本としてベストセラーになっています。新しい時代の男性にこそ読んでほしい一冊。

8)十代目 桂文治さん

十代目 桂文治(かつら ぶんじ)さんは、落語江戸(東京)桂派宗家の落語家でした。

60年代の演芸ブームに乗り、威勢のいい、くりくりした魅力的な目をもつ噺家として人気を博し、テレビ・ラジオ、CMに多く出演されました。

2004年1月急性白血病を発症し、同月の31日に急逝されました。享年80歳でした。

亡くなった日は、抗がん剤治療を始める予定の日であり、芸協会長の任期満了日でもあったといいます。次の会長職を継いだのが、故 桂歌丸さんでした。

現在では、十一代目 桂文治さんが活躍しています。

病名:急性白血病

本:十代文治 噺家のかたち

9)上原宏一さん

上原宏一(うえはら こういち)さんは、日本のプロゴルファーでした。

昭和1973年から10年の間の日本ゴルフ界は、「AON (エーオーエヌ)」と呼ばれた青木功、尾崎将司、中嶋常幸の3人が日本を代表する名ゴルファーとして君臨していました。

その3人が独占していた数々のタイトルの中で、1984年の日本オープンゴルフ選手権優勝を勝ち取ったのが上原宏一選手でした。

今でも語られるのはその職人気質を感じさせるプレーと、多くの人に影響をあたえた人柄。

2009年、急性リンパ性白血病のため他界されました。

病名:急性リンパ性白血病

10)服部海斗さん

服部海斗(はっとり かいと)さんは、将来を嘱望されたプロボクサーでした。


小学4年生からボクシングを始め、小学6年生のときUー15全国大会35キロ級で優勝するなどして「天才的ボクサー」として注目され、2013年12月に海外でプロデビュー。

しかし、翌年の2014年1月に慢性骨髄性白血病が発覚、同年11月に父親からの骨髄移植を受け、一時回復に向かいます。

しかしその後再発し、2015年2月24日に まだ17歳という若さで他界されました。

服部海斗さんの闘病の様子は、2015年の24時間テレビ(日本テレビ)で紹介され、兄の服部力斗さんとのエピソードを全国に紹介されました。

病名:慢性骨髄性白血病

11)大豊泰昭さん

大豊泰昭(たいほう やすあき)さんは、中日ドラゴンズで主砲として活躍した元プロ野球選手でした。

台湾出身で日本のプロ野球(NPB)入りするため苦労されました、(しかし、このページ【白血病を患った日本の有名人】に記載します)。

また、「一本足打法」でのそのパワフルなスイングは王貞治二世とも呼ばました。

2003年に野球界を引退後、中華料理店をオープン。

2009年3月に、急性骨髄性白血病と診断され治療しますが、2010年3月に再発。妹からの骨髄移植を受け、同年9月に退院。

2011年に体力的に経営が困難になり、中華料理店から食堂タイプの「大豊ちゃん」という店へ移転。

2012年、大豊さんの大ファンだったという大豊飯店時代の顧客女性と再婚されます。

2014年10月、急激な体力低下により治療に専念するための療養生活に入りますが、翌年の2015年1月18日に51歳という若さで他界されました。

わたしは、白血病と戦う大豊と、彼を支える奥様のドキュメンタリー番組を見たことがあります。

どのテレビ番組だったか今ネットで探しても見つからず残念。奥様が非常に強く、深い愛で大豊さんを支えていた姿が心に残っています。

病名:急性骨髄性白血病

本:著作に「大豊」があります。
 

12)神山賢一さん

神山憲一(こうやま けんいち)さんは、陶芸家、神山清子(こうやま きよこ)さんの長男です。

母親である神山清子さんは、女性が窯場に入ると「穢れる」と言われていた時代に作陶をはじめ、途絶えていた古信楽の再現に成功した人物として知られています。

長男の賢一さんは、同じく陶芸家だった29歳のときに慢性骨髄性白血病を発症。

一時は骨髄移植によって快方に向かいますが、2年後に他界されます。

母親の神山清子さんは、長男憲一さんの死後に「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表をつとめ、骨髄バンクの必要性を訴える活動をされています。

2005年に著書「母さん子守歌うたって一寸越窯・いのちの記録』を原作とした映画『火火』が公開。

ウサギさん
ウサギさん
映画『火火』は、【白血病がテーマの映画6選【邦画編】泣いてる場合じゃない、映画を見よう】で紹介しようと試みましたが、アマゾンで見当たらず断念しました。いい映画だと聞いています。

2019年9月、NHK連続テレビ小説『スカーレット』が放送されます。

この作品は、神山清子氏の半生を参考にしている作品だと話題です。主演は、戸田恵梨香さん。期待しています。

病名:慢性骨髄性白血病

本:「母さん子守歌うたって一寸越窯・いのちの記録』

アマゾンで購入できるものの、破格の値段がついています。ここでは紹介しません。
白血病患者を支援:滋賀骨髄献血の和を広げる会(母親が会長をつとめる)



まとめ

以上、白血病に命を奪われた日本の有名人・芸能人を紹介しました。

この記事によって、現在白血病で闘病されている方々への恐怖心を煽りたいわけではなく、彼らの生き様や闘病の様子を知ることで勇気や希望を得てほしい、と願っています。

東京五輪でメダルを期待されていた池江璃花子選手が、2019年2月12日、白血病であることを告白し世界中にショックを与えました。

急性リンパ性白血病を患う元めざましテレビの司会者大塚範一(おおつか のりかず)さん、プロレスラーのロマン・レインズさんも現在闘病中です。

闘病中の彼らを支援し、あたたかく見守りたい、もしそう思っている人がいれば ぜひこの記事も参考にしてください。 

 

白血病を克服した有名人の記事はこちらです。

俳優の渡辺謙さん、女優の吉井 怜さん、元宮城県知事の浅野史郎さん、サッカー選手の早川史哉さん、小説家の加納 朋子さんも紹介しています。

 

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。Byアルノ

ABOUT ME
アルノ
アルノ
このブログを書いているアルノです。 妹は急性骨髄性白血病「M6」を患い、わたしは末梢血幹細胞移植のドナーとなりました。 元看護師、現在はイギリス在住、小学生の息子の母です。 『ビューティフルデイズ』は、白血病について誰もが知りたい情報、治療に関することを、経験談をふまえて情報提供するためのブログです。 つらい不安定な生活の中で、すこしでも希望をもって楽しく過ごそうとしている人たちがいたら、「私達も同じです」と伝えたい。