抗がん剤の治療中の人へのお見舞いに 気をつけたいものは何?
友人や会社の人へのお見舞い選びに迷っているあなたへ。
お見舞いの品選びには、持っていくと相手が困ってしまったり、病気によって危険なものがあるなどの注意点があります。
その人の病気やケガの回復を願ってお見舞いを贈るのに、喜ばれないものを選んでしまっては元も子もありませんよね。
この記事は、抗がん治療中の人へお見舞いするときに、注意すべき品を4つ紹介します。
せっかくのお見舞い、相手に気持ちよく喜んでもらえる品を選びたいと思っている人はぜひ参考にしてください。
記事を書いているのはイギリス在住、元看護師、白血病の妹のドナーとなった経験があるアルノです。
①花束
お見舞いの花束は以下のようなたくさんの「持っていかないほうがいい」理由があります。
- 感染症の原因となる
- 雑菌の温床となる、
- 世話しだいで水が腐る
- 花瓶が割れる危険性もある
- 捨てるときに困る
- そもそも花瓶を用意するのが大変
また、花束をお見舞いに持っていく場合の「タブー」もあります。
- 鉢植えの花(病気が根付くと嫌われる)
- ユリやバラなど匂いの強い花(匂いが気分をわるくすることも)
花をお見舞いにもっていくなら、家族か病院に確認をとったほうが無難。
もし持っていける場合、すぐ飾れるアレンジブーケや、バ―バリウム(プリザードフラワーをオイルでアレンジしたもの)がおすすめです。
バーバリウムとはこんな観賞花のこと↓
お見舞いに生花を持っていくのは、特に抗がん剤治療中や無菌室治療中の人に持っていくのはやめましょう!
②お見舞いに持っていってはいけない食べ物
がん治療中は、生物がNG、個包装されたものだけ、、などの食べ物の制限があり、また病院によって細かい決めごとがあります。
また、心臓病や糖尿病などは「食事制限」があります。
これらの食事制限のある人へのお見舞いに「食べ物」は控えたほうが無難です。
持っていくなら、ひとこと家族や病棟に持っていってもいいか質問しましょう。もしOKなら、入院中の美味しい手土産は非常に喜ばれます。
ペットボトルのお茶やジュースはOKです。
特に上質なミネラルウォーター(水のペットボトル)は抗がん剤治療中には必要になるため喜ばれます。
おすすめの水についてくわしくはこちらの記事を参考にしてください。
③大きな洗えないぬいぐるみ
大きくて洗うことのできないぬいぐるみは、埃、雑菌の温床になります。
病気のお見舞いに持っていくのはやめましょう。
洗えるぬいぐるみは大歓迎!
▼ヨーロッパではバーニーズバイザベイの洗える毛布ぬいぐるみを持ってる子がちらほらいます。かわいい!
④お見舞いにお守りは微妙!
もらうと「すごく嬉しい!」反面、こまるのがお守りです。
お守りには相手から気遣ってもらったことに対して「大切にしたい」と思う反面、その処分をどうしたらいいのか迷うのです。
ちなみにお守りの有効期限は1年、神社のお守りは神社へ、お寺のお守りはお寺へ返納するのが正式な処分方法です。
これはもう、贈る相手と贈る側との関係で判断しましょう。
例えば、気楽にあつかえるようなラッキーアイテムなどは非常にうれしかったりします。
▼たとえばスギライトはがんに効く薬効のあるパワーストーンといわれ、ヒスイは健康や長寿によい波動がある石だといわれています。
まとめ
以上、抗がん治療中の人へのお見舞いに「持っていってはいけない」4つのものについて紹介しました。
お見舞いに持っていくと相手がこまる可能性があるものは、、
- 花束(病気によってNG)
- 食べ物(食事制限のある病気はNG)
- 大きな洗えないぬいぐるみ(病気によってNG)
- お守り(相手との関係による)
一方で、これらの4つのお見舞いの品は、癒やしになったり、元気がでたり、気持ちが明るくなるものでもあります。
相手の病気や病気の状態をできるだけ知り、マナーを守って選んだお見舞いの品はきっと励みとなるはずです。
一番喜ばれるのは、応援の気持ちをこめたメッセージです。
お見舞いの贈り物だけでなく、カードや手紙にメッセージをひとこと添えて回復を応援しましょう!
こどものお見舞いに喜ばれるものは「闘病中の子供、お友達へのプレゼントの品総まとめ!(誕生日やクリスマスに)」の記事で紹介しています。こちらも参考にしてください。
▼入院の持ち物準備リストはこちら。必須のものやあったら入院生活が快適になるものなど、元看護師の目線からわかりやすく紹介しています。
▼入院生活をなるべく快適にすごすための情報はこちら!
入院生活が長くなったとしてもでも回復期になると体力がついてきます。すこしでも楽しめる工夫をしてみませんか?
あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。Byアルノ