抗がん剤の副作用|吐き気・嘔吐対策で大切なこと

以前は、抗がん剤の副作用といえば、「脱毛」とならび「吐き気・嘔吐」がありました。
私の脳裏にうかぶ「白血病」をテーマにしたドラマや映画でも、嘔吐のシーンを泣きながら見ていた思い出があります。

しかし、「セロトニン 5-HT(3)受容体拮抗薬」と呼ばれるグループの薬剤が開発されてからは、抗がん剤による「吐き気・嘔吐」をほとんど消し去ることができるようになりました。

吐き気・嘔吐は、抗がん剤治療直後~5日間に注意が必要です。吐き気は数日続く場合もありますが、通常は3~4日後に改善します。つらい副作用ですが、抗がん剤の投与前に、あらかじめ吐き気止めの薬を使用するので、以前のような強く激しい吐き気を心配することはなくなったのです。


吐き気・嘔吐を予防するためにできること

リラックスをこころがける

心理的ストレスから吐き気や嘔吐をひきおこしてしまうパターンがあります。治療前に吐いてしまったり、想像しただけで気分がわるくなってしまうこともあるのです。リラックスを心がけ、どうしても不安でたまらない場合は、がまんせずドクターに相談しましょう。(吐き気止め、精神安定剤が処方された場合も、積極的に服用する)

■自分の好きな音楽を聴く、笑えるお笑い番組を見る、など自分自身が落ち着くことをしましょう。

■ゆったりした衣服で、体をしめつけないようにしましょう

食事について

■量を少なめにし、胃に長くとどまるあぶらっこいもの、香りの強いものを避け、ゆっくりとよく噛むようにします。(消化を助けることができる)

■無理に食べようとせず、食べられそうなものを、食べたいときに、腹8分目で食べる。

3.水分について
■もし嘔吐が激しいときは、水、リンゴなどジュース類を意識してとりましょう(脱水をふせぐ

■食事のときに一緒にとる水分を多くすると、吐き気を誘発しやすくなるため控えるようにする


吐き気・嘔吐の対策で大切なことは、まずリラックスすることです。現在は、「強力な吐き気止めが治療に使用されている」ということを理解して、自分自身がなるべくリラックスできるよう心がけましょう。

また、家族がそばにいて、手を握っているだけでも落ち着くものです。そのためにも、家族が心配のあまり自分自身の不安を本人に見せないようにすることも大切だと 私は思います。

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。