急性骨髄性白血病|どんな治療がはじまるの?

妹は、「急性骨髄性白血病」と診断され、抗がん剤が効きにくいとされる「M6」と呼ばれる型(FAB分類)だったため、最初の段階ですでに骨髄移植を視野にいれた治療スケジュールが組まれました。それは、まず抗がん剤で白血病のがん細胞をなくし(完全寛解)、それから造血幹細胞移植を行う、という治療の流れでした。

このように白血病の治療は、白血病の病型、年齢、など本人の状態に応じた化学療法(抗がん剤の投与)から始まります。また、身長と体重からの体表面積や、肝機能・腎機能に応じて、患者ごとに薬の投与量が決められます。


<白血病の治療方法>

1.化学療法(抗がん剤)

抗がん剤を投与し、白血病のがん細胞をなくし、その増殖を抑える治療。(※寛解(かんかい)=白血病細胞が血液や骨髄の中から姿を消した状態)

①「寛解導入(かんかいどうにゅう)療法」―3~6週間
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②完全寛解(かんかい)する
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③「地固め(じがため)療法」―1コース約1か月×数回(約4か月)
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④退院
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⑤「維持・強化療法」―数か月~数年

2.骨髄移植(造血幹細胞移植)

大量の抗がん剤投与や放射線治療により、白血病細胞をほぼゼロにしたあとに、正常な骨髄(造血幹細胞=血を作るモト)を移植し造血機能を回復させる治療です。
移植は、抗がん剤治療で寛解(かんかい=白血病細胞が血液や骨髄の中から姿を消した状態)に至らない場合や、完全寛解したが再発が高率で予想される場合、寛解後に再発した症例では造血幹細胞移植の治療が選択されます。

3.支持療法

抗がん剤で起こる副作用を軽くする、白血病の合併症に対処するための治療が支持療法です。
化学療法や移植療法は「骨髄抑制(治療の副作用により骨髄の働きが低下している状態で、赤血球、白血球、血小板の数が減少する)」のために非常に高い感染の危険があります。
感染の予防(無菌室での管理、口の中や肛門まわりの清潔、抗菌薬の予防投与など)、血小板輸血や、赤血球輸血などを行う。さらに、吐き気止め薬や輸液による栄養管理、精神的ストレスに対するケアも行われます。化学療法や移植療法と合わせて行われる一連の療法です。


最初の抗がん剤の治療ですでに長期入院が必要であることがわかります。

妹が初めての入院をした頃、もともとが元気だったのでこれから長い闘病生活になることがピンとこず、とりあえず妹は看護学校は休学、職場の総合病院は休職の手続きをしました。

白血病と診断されて、入院することになれば「まずだいたい3~6週間の抗がん剤治療が行われるのだ」ということをしっかり頭にいれ、本人も家族も治療に向き合うこころの準備が必要です。

ただ、これから始まる治療に希望を捨てずに、絶対にあきらめないでください。

あなたの大切なひとも、あなたも、一日の始まりには「今日も美しい日だ」と思えますように。